無意識の王国1

パッと目に入るのはレンガの壁
昔はとても艶のある色だったのだろうとても重厚感のあるオレンジ
でも今は見るも無惨な茶色

どこかから漂う、くすんだとても嫌な匂い
すえたようなカビのような、ただ的確によそものを包む嫌な匂い

紙がはためく音がする。その方を見ると、壁に貼られたチラシ
薄いピンクの紙に、安い黒いインクで刷られた「土地買い取ります!!」
ガムテープで斜めに貼っても良いと思われたことに胸が軋む

砂利なのか、ゴミが朽ち果てたのか、見分けのつかない道を、
私は歩いて行く。

見ることのないと思っていた箱を、開けに行く。

コメントを残す